「亜樹さん!!」

「稜也さん!!」




しばらくして闇炎の倉庫に戻れば
仲間が心配そうに出迎えてくれた。


この様子からして
私がここを飛び出したのは
みんな知っているみたいだ。


なんか申し訳ない……。




「……ただいま」

「お帰りなさい!!」




謝ろうかと思ったけど
皆は何も聞かずにいてくれる。


だから……。
私はその優しさに甘える事にした。




「……あのさ……。
優輝って帰ってきてる?」

「1度戻って来られたんですけど……。

亜樹さんが飛び出したって聞いて
また出ていっちゃいました」

「そっか……。
ありがとう」



それを聞いてホッとする私は

物凄く最低だ……。





「……部屋に行くぞ」

「うん……」




そんな私を気遣ってか
稜也は優しく私の背中を押してくれる。