私のヒーロー

「大丈夫だ。

アイツは壊れたりなんかしない」



稜也の声が私の耳に届く。


凄く心地よい声で

私の胸を少し
和らげてくれるような気がした。




「でもっ……」




それでも不安なの。

さっき見た
彼の姿が忘れられない。



あの恐ろしい声も
あの恐ろしい言葉も雰囲気も



ぜんぶ……全部


“恐怖”となって
私に向かってくる……。





「アイツが壊れそうになったら

俺が殴ってでもアイツを止める。


だから
お前はそんな顔をするな。


亜樹は……
笑っててくれ。



そうじゃないと……

……姫条が悲しむ」





稜也……。


何で……
何でそんなにあなたは強いの?