私のヒーロー

どれだけ時間が
経ったのか分からない。


ただ私は
座ったま動かずにいた。




「姫条はもうここにはいない。
たぶん倉庫に戻ったんだろう」




優輝たちの様子を
見に行っていた稜也が戻ってきた。


そして私の隣に腰を掛ける。




「そう……」

「……何があった?」




……何がって……。
分からないよ。


頭の中がゴチャゴチャで……
何て言っていいか分からない。


だから私は
ずっと握りしめていた手紙を
稜也に渡した。




「……」



稜也は手紙を読んでいた。

そして……。


クシャッと
紙が丸まる音がしたと思ったら


私は稜也に腕に引っ張られ
そのまま腕の中に閉じ込められる。



グシャグシャになった手紙が
目に入り無性に悲しくなる。