私のヒーロー

「っち……面倒くせぇな……」



……あっ……。
足音がこっちに近づいてくる。


どうしよう。
今……優輝に会ったら私


一体どんな顔をすれば
いいか分からない……。



それにっ……。


今は会いたくない。




立ち上がろうとしても力が入らない。


どんどん近付いてくる足音。

あぁ……
もうダメだ……。



諦めかけた時


私の体が浮かび上がる。



「え……」

「静かにしろ」



戸惑う私に
小声で話しかけるのは……。




「稜也……?」

「いいから黙ってろ」

「ん!?」



無理やり手で
私の口を塞ぐ稜也。




って言うか
この体制って……。


お姫様抱っこってやつ!?


恥ずかしい気持ちが芽生えるけど
今はそれどころじゃない……。