私のヒーロー

「ふざけんじゃねぇよ……。

“どうなるか分かってるよな?”だ?

教えろよ……一体どうなるんだよ!!」




優輝が怒鳴った後
バタンっと音が聞こえた。


たぶん……
男の人が地面に倒れた音。



優輝が凄く怒っているのが分かる。
しかも私のせいで……。


私が目を向けるのは
手の中にある手紙。



優輝は私が危ない目に合わないように
あの人たちを……。




体が震えるのが分かる。



感じた事がない恐怖が
私に襲いかかってくる。




「なにもしな……い……。
だか……ら……たすけ……」

「うるせーよ」



ドスッという鈍い音が響き渡る。


その後に
男のうめき声が聞こえてくる。



苦しそうなその声に……。


“助けなきゃ”
頭ではそう思うのに


体が動かない……。