私のヒーロー

「優輝……?」



いや……違うか。


優輝は
あそこまで酷くしないよね?




「悪か……った。
ゆるし……て……くれ」




男は許しを請っている。


でも殴る男は
その手を止めようとはしない。


何してるの……?
その人……謝ってるじゃん……。



……助けなきゃ。

そう思って
再び飛び出そうとした時





「許す訳ねぇだろ?

あ?
亜樹に手を出そうとする奴を
放って置く訳ねぇだろうが!!」




そんな声が工場に響き渡った。


その声が
その言葉が


あの男は
優輝だって示していた。




「……っ……」




私はその場に
しゃがみ込んでしまった。


立っていられないほど
私の心はショックを受けている。