私のヒーロー

「ここ……?」



ガラーンとした広い工場。
物音ひとつしない……。


でも古びてて少し怖い感じ。


本当にこんな所に優輝はいるの?



……とりあえず
探してみようかな……?



ゆっくり歩き出す。


ずっと使われてなかったのか
あちこち埃だらけだ……。


それにしても……。




「どこにいるんだろう?」




私の声が
天井に吸い込まれていく。


薄暗くて気味が悪い……。




「……て……れ……」




え……。
今誰かの声が聞こえた様な気が……。



耳を澄ませば
今度はハッキリと聞こえた。



“助けてくれ”と。



何が起きてるの!?


そう思いながら
私は声が聞こえる方に足を向けた。