私のヒーロー

「亜樹?」



優輝を見ていたら
パチッと目が合ってしまった。



「な……何でもない!」



デートの事を考えていたからか
変に動揺する……。


やばっ……。
顔が熱い……。




「そう?
じゃあそろそろ帰ろうか」

「うん」



優輝は爽やかな笑みを
浮かべ私の所に来ようとする。


でも女の子たちが
たくさんいてこっちに来れないみたい。



あれから……。
優輝が放送で話をしてから
いくつか変わった事がある。


優輝の人気がさらに上がった事。
私への嫌がらせがなくなった事。



「え~。
姫条くん帰っちゃうの?」

「うん」



優輝がそう言えば

女の子たちが
寂しそうにしているのが分かる。


でも……。




「そっか。
じゃあ気を付けてね!」

「神崎さんも気を付けてね!!」



女の子たちは
ニコッと笑みを浮かべて
優輝から離れた。


しかも私にも
優しい言葉をかけてくれる。