私のヒーロー

「昨日……。
亜樹を助けてくれてありがとう」




優輝は勢いよく頭を下げる。


私も稜也も
目を見開かずにはいられなかった。



お礼を言うために……
ここに来たのか……。




「お前がいなかったら……。

もっと亜樹を傷つけていた。
本当にありがとう」

「……頭を上げろ。

俺はお前の為にやったんじゃない。

亜樹が傷つく所を見たくないのは
お前だけじゃない」




稜也はそれだけ言うと
私の方に目を向けた。




「亜樹……。
よかったな」

「うん……。
稜也のお蔭だよ」




稜也がいなかったら
私はまだ優輝と仲直が出来てないと思う。


稜也は私たち2人の恩人だ……。




「浅木」

「まだ何かあるのか?」



2人が再び向き合った時
私は見えないはずのものが見えた。


2人の手に
光の糸みたいなものがある……。