私のヒーロー

≪亜樹は……。


元気で明るくて……
一見……強く見えるかもしれない。

だけど……
彼女だって苦しんでるんだ!!≫




優輝の声が
静かな教室を一気に包み込んだ。


優輝の感情が
教室いっぱいに流れ込む。


そんな感じがする……。




≪僕の大切な人を……!!
これ以上……傷つけないでください!!≫



それだけ言って
スピーカーの音が途切れた。





「ふっ……ははっ……」

「杉下センパイ……?」



突然に笑い声が聞こえたと思ったら


杉下センパイは
崩れ落ちるように床に座り込んだ。




「大丈夫……ですか?

……痛っ……」



俯きながら笑い続ける杉下センパイに
手を差し伸べれば

その手は
思いっきりふり払われる。