私のヒーロー

≪彼女はたった1人で
闘ってたっていうのに!!

僕は……逃げ出しました。


でも……。
僕はやっぱり亜樹が好きなんです。


これからどうしていいか分からず
学校へ来たものの……


彼女に話しかける勇気すらなかった≫




優輝は逃げてない……。
逃げてたのは私なのに……。




≪そんな僕に亜樹は……。
真っ直ぐぶつかってきてくれた。


彼女の想いが僕を素直にさせてくれた。
僕には彼女が必要だ。


改めてそう思った≫




優輝は私を必要としてくれている。

その気持ちが嬉しくて
スピーカーを見つめながら頬を緩ませる。


私も……。
私も優輝が必要だよ……。




≪だから……。
僕から亜樹を奪わないで下さい。

亜樹を……
傷つけないでください≫



「っ……」

「杉下センパイ……?」



横を見れば
目を真っ赤にしながら
スピーカーを見つめる彼女が目に入った。