私のヒーロー

ちょっ!?
放送で何言ってるの!?


1人で顔を紅くする私。


そんな私を無視するように
放送は流れ続ける。



≪僕は亜樹の事が大好きです。

彼女を守りたい……
そう心から思っています。


でも……。
僕は知らなかった……。


彼女が誰かに
嫌がらせをされているなんて≫



優輝の悲しそうな声が
スピーカ越しからでもよく伝わる。


優輝の言葉を聞いた
杉下センパイの顔は
どこか悲しそうに見えた。




≪それを知った僕は彼女を責めました。


僕を頼ってくれなかった事が
悔しくて……哀しくて……
彼女に八つ当たりをしました≫



優輝が今……
どんな顔をしているかなんとなく分かる。


たぶん……。
悔しそうに顔を歪めていると思う。





≪気付く事が出来なかった
自分が嫌で認めたくなくて……。

僕は彼女を突き放した。

彼女を見ると守れなかったっていう
事実が心を苦しめて辛かった……≫



……仲直りしたとはいえ……。
優輝の想いを聞くと辛くなる。