私のヒーロー

「姫条くーん!!」

「みんな、おはよ」




学校に着けば
いつもと同じ光景が目に入る。


優輝の爽やかな笑顔。
嬉しそうに笑う女子たち。


見慣れた光景なはずなのに
今日はいやに胸が痛む。




「っ……」



嫌だっ……。


優輝が急に遠い存在になったみたいで
すごく哀しいの……。




「……いい気味ね」

「……」



どこからか
そんな言葉が聞こえてきた。



振り向けば
そこには杉下センパイが立っていた。




「何か用ですか?」

「姫条くんに愛想でも尽かされた?」

「あなたには関係ありません」




……今は嫌がらせに
耐えれるような気分じゃない。


だから私は
杉下センパイに背中を向ける。