私のヒーロー

「……りょ……稜也……?」




男たちの隙間から見えたのは
見慣れた吊り上った目をした稜也だった。


何で稜也がここに……?

そんな疑問が
浮かんだがどうでも良くなった。



稜也が来てくれた……。
それだけで安心する……。




「ソイツを離せ」

「何だお前!!
どっか行けよ」

「そうそう取り込み中だっつーの」



稜也に近づいていく男2人。

でもその瞬間……
男たちは地面に沈んでいった。


稜也が2人を殴ったんだ……。



「離せって言っているのが
……分からないのか?」



低すぎる稜也の声に
私の肩が小さく震える。


隠しきれない殺気に
残りの男たち4人は固まってしまう。




「……」

「離れろ」



稜也が再び言えば

男たちは私からそっと離れ
一目散に逃げていく。


倒れていた男たちも
フラフラと立ち上がり逃げていく。