私のヒーロー

「あれ?
震えてる?」

「……そんな訳ないでしょ!!」




今の私の精一杯の強がり。

本当は怖いし
体だって震えている。


……こんな自分が情けなさすぎる……。




「気が強いね~」

「こんな可愛い顔してるのに」




顎を掴まれ
無理やり視線を合わせられる。



「……」

「おー怖い怖い」



睨んでいるのに
ちっとも効かない。


……って言うか……。




「私に触らないで!!」

「っち。
あんまり騒ぐんじゃねぇよ」



バンッと壁に突き飛ばされる。



「うっ……」



さっきの背中の痛みの上から
違う痛みが重なってきた。



……これはちょっとヤバいかも……。