私のヒーロー

「ちょっ……!!
痛いよ優輝!!」


「……」




優輝は何も喋らず黙って歩き続ける。

掴まれた手が痛い。


しかも優輝が向かっている方向は
私の家とは反対方向。


たぶん……。
闇炎の倉庫に向かう道だ……。




「ねぇ優輝」

「……」




話しかけても何も答えてくれない。


こんなの初めて……。

優輝が怒っていることは
なんとなく分かるけど。


何で怒っているかが分からない……。




「あっ……」



黙ったまま歩いていれば
見えてきたのは大きい倉庫。

やっぱりここか……。