私のヒーロー

「待てよ」

「何だよ。
ってかその手を離せ」



いつの間にか
私の反対の手は稜也に掴まれていた。


それに気付いた優輝は
稜也を思いっきり睨んでいる。



口調も崩れ
爽やかなキャラはどこにもなかった。




「お前さ……勝手すぎるんじゃないか?」

「何がだよ」

「コイツをおいて
何で他の女と帰るんだよ?

コイツの気持ちも考えろ」




稜也も優輝に
負けないくらい睨んでいる。



……稜也はあんまり
感情を表に出さない……。

だから
こんな稜也……初めて見る……。




「は?
お前には関係ねぇだろーが!!」




やばい……。
優輝がキレ出してしまった。


周りに人はいないと言っても
ここは学校だ。


優輝の正体が
バレてしまうかもしれない。