私のヒーロー

「姫条くん~!!」

「一緒に帰ろう!!」



教室から出ればいつもと同じように
たくさんの女の子たちに囲まれる。


いつもの優輝なら

爽やかな笑顔を浮かべて
サラッと上手に断る。


でも今日は違った。




「……校門までならいいよ?」

「……え?」



優輝の言葉に驚く女子たちだが
一瞬にしてに騒がしくなった。




「本当に!?」

「やった~!!」



テンションが上がった女子たちは
私の存在を無視するように
優輝の腕を引っ張って歩いていく。



……何あれ……。



だんだんと小さくなる後ろ姿。

それを見ていたら
ズキンっと胸が痛くなった。



「あははは~!!
めっちゃウケるんですけど!!」



耳につく笑い声が聞こえ
私は体ごと後ろを向く。