私のヒーロー

廊下を歩いていれば
教室からチラチラと視線を感じる。



「爽やか王子の彼女!
可愛いよね~」

「でも一緒にいるのって不良だよね?」

「あの子なに……二股!?」

「あの2人ってよく一緒にいるよねー?」




あー……。
なんかめっちゃ見られてる。


稜也は全く気にせず
スタスタと歩いている。




「稜也ってクールだよね?」

「……そうか?」

「うん。
クールな狼って感じ?」

「一匹狼か?」

「一匹じゃないじゃん!
私もいるし……!!」



稜也って
足し算が出来ないのかなー?


私と稜也で2人じゃん!!




「……お前は狼って言うより……」



チラッと私を見る。

そしていきなり
ニヤッと不敵な笑みを浮かべた。




「ウサギだな」

「……何で?」

「ちっこいから」



……誰が小さいのよ!!