私のヒーロー

「……当たり前だろ?
俺たち親友じゃないのか?」



照れくさそうに
私から顔を背ける稜也。



“親友”。

稜也からその言葉が
出てきた事が嬉しくて


私は稜也に抱き着く。




「亜樹?」

「うんっ……。
私たち……親友だよ!!」




稜也とこんな風に
一緒にいられるなんて……。


今でも夢みたいで
本当に嬉しい……。





「っ……。

そろそろ教室に戻るぞ」

「うん!」




肩を掴まれて引き離される。


一瞬だけ見えた稜也の顔が
いつもより哀しそうに
見えたのは私の気のせいかな……?




「ほら、行くぞ」

「あっ!
待ってよ!!」



やっぱり気のせいだ。
いつもと変わらない無表情だし。


って……。
置いてかないでよ!!