私のヒーロー

チャイムが鳴り響き
6限が終わった事を告げる。




「教室……戻ろうか?」

「そうだな」



ゆっくり立ち上がり
屋上の扉に向かって行く。




「あ……あのさ!!」



稜也がドアノブに手をかけた時
私は咄嗟に声を上げた。



「何だ?」



稜也は不思議そうに私を見ている。


言いたい事があるのに
中々……言葉が出てこない。



「おい亜樹?」



ドアノブから手を離し
体ごと私の方を向く稜也。



……あー……。
もう……動け私の口!!




「……私の事……。
心配してくれてありがとう……」



無理やり声を出したせいか
凄く震えてしまった。