私のヒーロー

稜也はクシャクシャと
私の頭を撫でまわす。



「もー!!
いきなり何さー?」




寝転んでいた体を
勢いよく起こし髪の毛を整える。




「……が傷つく……」

「え?」



今なんて言った?
よく聞こえなかったんだけど。


首を傾げれば
稜也はふぅとタメ息をついた。



「お前が傷つくだろ?」

「え……?」



私が傷つく……?

稜也の言葉に
私の思考回路は途切れた。



「なんだその顔は……」

「……だって……」



考えた事が無かった。
自分が傷つくことなんて。



「それに……お前だけじゃない」

「……どういう事?」

「亜樹が傷つけば

お前のダチも……。
姫条って男も傷つく」




鈴香や優輝……。
私のせいで傷つくなんて嫌。