「すみません!!
行くよ亜樹!!」

「え!?」



杉下センパイに
言い返そうとした時

急に鈴香に腕を掴まれ
その場を離れさせられる。




「ちょっと鈴香!?
アンタどうしたの!?」

「……いいから来て。
屋上で話そう……」




青ざめた鈴香の顔。

何か……。
あるのだろうか?


あの杉下って女の人は一体誰なの?


疑問は膨らむ一方。

私は今にも泣き出しそうな
鈴香の顔を横目で見る事しか出来なかった。