私のヒーロー

もしかして私……。
愛情に飢えてるとか?


今まで愛情を知らなかった私は

“独占欲”とか“嫉妬”とか
そんなものには無縁だった。



だからかは分からないけど……。

優輝の想いが嬉しい。

胸が温かくなって
泣きたくなるほどの幸せを感じる。




「……変な奴」

「……変じゃないもん」




優輝は再び私を抱きしめる。




「じゃあ覚悟しろよ?


お前を死ぬほど愛してやるよ」




妖艶な声が私を支配し
真っ直ぐな瞳が私を貫く。




「……お手柔らかに」

「無理。
嫉妬とか我慢しねぇから」




怪しく笑う優輝。


……私は判断を
間違えたのかもしれない。


まぁいいや!