私のヒーロー

ベッドに座る優輝の腕の中に
閉じ込められる。




「頼むから……。
これ以上……俺を妬かせるな」

「へ?」



妬かせるって……?
どういう事!?

私なんかしたかな……?




「アイツらに懐き過ぎだ」

「ん?」

「……あー……ダメだ」




優輝がおかしくなった!?

いきなり離れたと思ったら
ベッドに頭を打ち付けている。




「ちょっと優輝!
何してんの!?」



何度も頭を打ち付ける優輝。
ベッドとは言えども痛いはず……。


腕を掴み無理やり
優輝を止める。




「悪ぃ……。

俺さ自分で思ってる以上に
独占欲が強いみてぇだ……」




優輝は苦笑いを浮かべた。