私のヒーロー

「他の奴らならあれでビビるが……。
お前は違った。


アイツらの心にすんなり入っていった」




……それは喜んでいいのかな?

ちょっとでも私の事を
仲間だと思ってくれたなら嬉しい!!




「アイツらが
お前の事を気に入るのは嬉しい。


だが……
その一方で俺の胸がエグられるんだ。

お前を見ていいのは俺だけだ……。
お前を好きになっていいのは俺だけだ」




……優輝は不安なのかな?

震える体や震える声。

それが全部……
私のせいだと思うと胸が痛い。




「優輝……。
私はここにいるよ?


優輝の隣にいる。
だから……」




“不安にならないで”
そう言いたかったのに言葉が出ない。



柔らかい感触が私の唇を支配する。


な……何で優輝の顔が目の前に!?
唇には優しい温もりが伝わってくるし……。



……これってまさか……。