私のヒーロー

「ちょっと優輝?」



赤と黒の家具たちが
私たちを包み込むこの空間。


幹部の部屋で
私は優輝に抱きしめられていた。




「……」



なんか優輝の体……。
少しだけ震えてない?



「どうしたの……?」




そっと優輝の背中を撫でれば
ピクッと肩を揺らしていた。



「……お前が想像以上で……。
少し怖くなったんだ」



怖くなった?

えっ!?
私……怖かった!?



「ごめん」

「馬鹿……何で謝るんだよ」

「いや……。
だって私なんかしたんじゃ……」



私が言えば
優輝は呆れたように小さく笑った。