私のヒーロー

「……」



私はそっと優輝の手を握る。


大きくて温かい手。


少しだけ……。
優輝の力を貸してね。


ぎゅっと力を入れれば
優輝も握り返してくれる。




「優輝と……。
優輝が大切にしている闇炎」



私が笑えば

男もその周りの人も呆然と私を見ていた。




「……俺たちとお前は初対面だ。
なのに何で信じたいと……」



戸惑う男。

でも私にはよく分からない。
初対面だから何?



「出会った時間なんて関係ない。
私はあなたたちを信じたいと思った。


何か文句がありますか?
あるなら言ってください。
受けてたちますから!」



ニィッと口角を上げれば
皆は一瞬だけ固まったが

すぐに笑顔を浮かべた。




「アイツ……馬鹿だ」

「本当に馬鹿だな……」




なんで私は……。

馬鹿馬鹿って
言われなきゃいけないの!?