私のヒーロー

「俺らが人助けをしようが……。

“不良だ”って怖がられて
蔑む様な目で俺たちを見る」

「結局俺たち不良は悪党なんだよ」




男たちは
恨む様な目で私を見ていた。


……辛い思いをしてたのかな?

悪い人たちじゃない。
いい人たちだと思う。


なのに……
周りが分かってくれない。


だから正義を……
人助けを馬鹿にする。




「不良=悪党?
そんな方程式を勝手に作らないでください」




だってそんなのおかしいじゃん。


不良だからって
全員が全員……。

悪い人なんかじゃない。


って言うか。

悪い人なんかこの世に
いないんじゃないかな?





「あ?」

「不良と呼ばれる人にも……。

悩みとか……
何らかの事情がある人もいます」

「……」



私が話し出せば
みんな悲しそうに口を閉じていた。