「野蛮な性格って言うけど

亜樹は優しくて人想いな
心の綺麗な子だよ?」

「……」




一気に静かになる女の子たち。


追い打ちをかけるかのように
優輝は言葉を続ける。




「僕に亜樹みたいないい子は勿体ない。
そうは思うけど逆はありえない。


……今度……。
亜樹の事を悪く言ったら

……許さない」




そう言い放つと
パッと私の手を握った。




「行くよ亜樹」

「え……!?」




強い力で引っ張られ
私たちは学校を後にした。