「疲れた……」



やっと学校終わった!!


1限に祝う会をやったからか
皆のテンションが異様に高くて
いつも以上に疲れた……。




「お疲れ様」

「優輝……お疲れ」




キラキラ笑顔を
振りまく彼に少し嫌気がさす。


疲れないのかな……。
その笑顔。




「帰ろ?」

「うん」




優輝の後に続いて教室から出る。


それを待っていたかの様に
違うクラスの女子たちが私たちを囲む。



まぁ正確には
優輝を囲んでるんだけどね。




「姫条くん!!」

「その子と別れて!!」




わー……。
凄い騒ぎ。


『別れて』だって。

賛成されるなんて
思ってなかったけど。


実際に言われると
結構キツイな……。