「まぁ……。

アンタならそんな奴ら
返り討ちに出来るだろうけど……」




鈴香は泣きそうな顔を
しながら私を見つめていた。


心配してくれてるんだな……。


鈴香の気持ちが
嬉しくて私は笑顔を浮かべる。




「アンタ何笑って!!
アタシは心配を……」

「……私は幸せ者だなって。
こんなに優しい幼馴染をもって」




ニカッて笑えば

鈴香はボロボロと
涙を流して抱き着いてきた。



相変わらず泣き虫だな~。
でもそんな鈴香も好きだな……。




「亜樹~大好き~」

「はいはい。
私も大好きだよ」




鈴香の背中を撫でる。


……背の関係上
頭は届かないんだよね~。


……悔しい。
チビじゃないもん。


鈴香の背の高さを恨みながらも
大好きな幼馴染の優しさに
1人で浸っていた。