私のヒーロー

「じゃあ……2人ともおめでとう!!」




買い出しから帰ってきた
先生と生徒の手には

袋いっぱいの
お菓子やらジュースやら
とりあえずたくさん……。




「ありがとう」

「あ……ありがとう」




爽やかスマイルの優輝に対して
私は引き攣ったように笑う。


だって……。



「いくらなんでも買いすぎじゃない!?
しかも……はしゃぎすぎ!!」



絶対に……
食べきれないお菓子やケーキ。


それを目の前にした
皆のテンションは頂点に達していた。




「いいじゃん亜樹!

皆はアンタに
彼氏が出来て嬉しいんだから~」

「鈴香……酔ってる?」



お酒なんてあるはずないのに
変にテンションが高い。