私のヒーロー

「大丈夫……」



大丈夫な訳ない!!

優輝は何を考えているんだろう。

あー……。
私の平和な毎日が……。

音を立てて崩れていく~。




「ふっ。
お喋りな女たちの事だ。

俺らが教室に戻る時には
もうすっかり浸透しているだろうな?


これでお前に手を出す
馬鹿な男が減るだろう」




わっ……。
すごい黒い笑み……。


って言うか
私に手を出す男って……。




「心配しなくても
私を好きになる人
なんていないから大丈夫……」


「お前は馬鹿か……。
かなりモテるぞお前」

「またまた~」



そんな話聞いた事ないし
告白だってされた事ないんだけど……。




「ったく……。
これだから鈍感女は」

「また鈍感女って……」



ムカつく。
やっぱりこの人ムカつく!!