私のヒーロー

「そんなのアイツらに
分からせる為に決まってるだろーが!」



決まってないし。
って言うか……。



「何を分からせるの?」




ちょっ!?
何でいきなり顔を近づけるの!?


いつのまにか
私の腰は優輝に引き寄せられ
そのまま見つめられる。



ち……近すぎっ……。

キスが出来そうな距離に
私の心臓は破裂寸前だ。




「何を……?
そんなのは決まっている」



やけに色っぽい顔つき
妖艶な声。


ゆっくりと
優輝の唇が動く。



「お前は俺の女だって。

だから手を出すなってな」




あまりにも
色気たっぷりの優輝に


私の体は
力が入らなくなった。




「おっと。
大丈夫か?」



倒れそうになった私を
そのまま抱き締め助けてくれる。