私のヒーロー

「あー鬱陶しい!!
朝からうるせぇーんだよ!!」



連れてこられたのは屋上。

誰もいないからって
素に戻るの早すぎ。



今、大声で叫んでいるのは
さっきまで爽やかな
笑顔を浮かべていた優輝だ。


優輝もストレス溜まってたんだ。




「まぁまぁ」

「亜樹」

「それよりっ!!

何でみんなの前で
彼女とか言う訳!?」



私が今、大声で
聞きたいことはこれだ。


前に優輝が私の事を
名前で呼んだだけで
みんな大騒ぎだった。



って事は……。
彼女だって知った皆は


あれよりも
大騒ぎをするって事だよね!?



そんなの
私には耐えられない。


絶対に無理!!