「……おはよ、亜樹」

「おはようー!姫条くん」




家を出れば
いつもと同じように
姫条くんが迎えに来てくれていた。



でもどこか不機嫌そう……。

私……何かしたっけ?




「亜樹……。
俺の事……名前で呼べよ」



ふて腐れた様に
顔を歪める姫条くん。


名前で呼べって……。




「優輝?」

「……お……おう」



うわぁ~。
優輝の顔……紅い!!


照れてるのかな?




「これからはそう呼べよ」

「分かった!」




でも……。
嬉しそう……。