「……っで答えは?」




辺りはすっかり暗くなってきた。


誰もいない公園で

私たち2人は
向かい合わせで立っていた。




「答え……」




言わなきゃいけないのに
上手く言葉が出ない……。


だって心臓ヤバイ。
緊張しすぎだよっ……私。




「……」

「……」



沈黙が辛い。

って……
私が話さないからだけどね。



正直に言えば……。
私の気持ちは決まっている。


姫条くんといたい。
それが私の想い。



だけど……。
私には愛情が分からない。



“好き”って
気持ちが分からない。