『お前が好きだ』



姫条くんが
告白してくれた時の事が頭に浮かぶ。


稜也の事が解決したって事は
姫条くんに答えを出さない
といけないって事……だよね?




「亜樹……俺はいいから
……アイツの所に行け」

「でも……」

「アイツはお前を必要としている。

……お前もアイツの事
必要としているんだろ?」



稜也は私の心を見透かすように
不敵な笑顔を浮かべていた。


何で私の心が
分かっちゃうかな……?



稜也の勘は侮れないな……。




「……また明日な、亜樹」

「うん!
また明日、稜也!」



また明日……か。

稜也に言われる日が
来るとは思わなかった。


……凄く嬉しい。