河原でしばらく
稜也と寝転んでいれば



「亜樹!」




大きな声が
どこからか聞こえてきた。


声の方を向けば
土手の上から
私を見つめる姫条くんがいた。




「あっ……」



姫条くんに
報告しなきゃっ!!

稜也の事!




「あのね!!」

「聞かなくても
お前たちを見れば分かる」



そう言った姫条くんの顔は
少し怒っているように見えた。



機嫌悪いのかな……?



「そんな事より
お前の返事を聞きに来た。
もう我慢の限界だ」




私の返事……。

……あっ。


姫条くんの言葉で
私の頬は一気に熱を帯びた。