「その時は……。
お前には隣にいて欲しい。


亜樹がいれば俺は
強くなることが出来る」




稜也……。
ありがとう。


私を必要としてくれて。




「もちろん!
私は稜也の傍にいるよ!」

「ありがとな。
……お前も頑張れよ」



クシャッと私の頭を軽く撫で
稜也は河原に寝転んだ。




頑張れよ……か。

稜也はやっぱり優しいね?

私の過去を
無理に聞こうとしないで
優しく背中を押してくれる。



……私もいつか
向き合えるかな……?


自分の過去と。