「……ったく……。
調子のんなよな」



流石に何百人もの
不良には敵わず
俺は力尽きてその場に倒れた。



「……稜也……」

「お前を……信じた……。
俺が馬鹿だった……」

「りょう……」



不良たちが去って
静かになった河原。


倒れこむ俺を
蒼太は悲しそうに見ていた。


何でそんな顔をする……?
俺に同情でもしたか?
まぁ俺には関係ない。



「ありがとな。
俺の目を覚まさせてくれて」

「っ……」

「俺はもう誰も信じない。
2度と俺にその面見せるな」



蒼太は何も言わず
俺の前からいなくなった。