「お前みたいな人間に
誰も近づこうとはしないんだよ。


最後に
お前の絶望の顔を見れて良かった。


……バイバイ。
浅木 稜也」



蒼太の言葉で
周りにいた不良たちが
一斉に俺に飛びかかってきた。



そうか……。

俺は騙されてたんだな。
ずっと……。




「はっ……ははっ……」

「何だコイツ……。
笑ってやがる……気味悪い……」



なぁ蒼太。
お前には感謝してるよ。


俺を嵌めてくれて。

だってそうだろ?




「……うっ……」

「もう1度……。
この世界に来れたんだから」



俺は狂ったように
不良たちを殴った。


俺がいるべき世界は
明るい光がさす場所じゃない。


暗くて
闇に包まれた
暗黒の場所が俺の居場所だ。