私のヒーロー

だがある日

俺の世界はまた灰色に変わった。

いや……。
真っ黒になったんだ。





「浅木く~ん。
ちょっと付き合ってよ~」




蒼太が休みで
学校から1人で帰っている時だった。


俺の目の前に
5人の不良たちが現れたのは。



無視しようと
思ったが出来なかった。



「安藤 蒼太が待ってるよ~」



俺を挑発するような声が
俺に突き刺さったから。



「お前ら……。
蒼太に何をした!?」

「まぁまぁ……。
まだショーはこれからさ」



怪しく笑う男たちに
ついていけばそこは
いつもの河原だった。