私のヒーロー

学校が終わって
今は蒼太と2人で河原で寝転がっている。




「……ありがとな……蒼太」

「え!?
稜也がお礼を言うなんて……!?」



ビックリしたように
でも嬉しそうに笑う蒼太。



……蒼太……。
お前には本当に感謝している。


俺の灰色な世界を
明るく照らしてくれた。


1人だった俺を
無邪気なその優しさで
仲間の輪に入れてくれた。



お前がいなかったら俺は……。


今でも孤独な毎日を
送っていただろう。




「稜也……」



一瞬だけ
寂しそうな顔をする蒼太。



「稜也~!
お前は可愛い奴だな~」



でも直ぐいつもの
キラキラとした笑顔に戻っていた。


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