私のヒーロー

「みんな~!!
稜也も一緒でいいか~?」



……はっ……?
何で俺まで……。



「え……
あーえーっと……」



クラスの奴らは
怯えた様に俺を見てくる。



「……蒼太。
俺はやらない」

「ダ~メ!!」



蒼太がこうなったら止められない。

クラスの奴らも
俺もそれは分かっていた。




「ほら行くぞ~」




蒼太に引きずられるように
グランドに向かう。



「……」

「……」



最初こそ気まずかった
俺とクラスの奴ら。


だが……。