私のヒーロー

「ご……ごめんなさい?」




あまりにもすごい勢いで
ツッコまれたのでつい謝ってしまった。


まぁ……。
笑ってくれてるからいいけどさ!


私は自分の席の隣に
新品の机があるのに気付いた。

あー……。
そういう事か!!



「転校生か……」

「そう、転校生!!
イケメンだよね!!」



いきなり前の席の男。
いやいや……女の子が後ろを振り返り
楽しそうに話しかけてきた。



「おはよー鈴香」

「おはよー亜樹!」



鈴香は目をキラキラさせながら
ちらちらと前にいる転校生を見ていた。