私のヒーロー

「……はっ……ははっ……」



乾いた笑い声が私を包み込む。


そんなに
哀しそうに笑わないで……。




「お前は……。
いつだってそうだった……。


俺の心の中にズカズカと入ってきて
俺の欲しい言葉をくれる」



浅木くんは今……。
どんな気持ちなんだろう?


何を考えて
何を想っているんだろう。



私はエスパーじゃないから
人の心は読めないけど。


きっと浅木くんは
変わろうと決意しているんだと思う。


見えない壁を
乗り越えようとしている。




「なぁ……俺の昔話に
付き合ってくれるか……?」




哀しそうに

でも……。

何かを決意した様な
浅木くんの目。



「うん」



浅木くんの
抱えている闇が明らかになる。


どうか……。
この話が終わるころには


その闇が綺麗に
晴れていますように……。