私のヒーロー

あっという間に時間は過ぎて
もう帰る時間になった。



「今日も会えなかったな……」



浅木くん……。
学校くらい来てよ……。


私は……。


あなたの家も

あなたの連絡先も

あなたの知り合いも


なに1つ知らない。
この学校が唯一の繋がりなのに……。



どうすればいいの……?




「……亜樹」

「……姫条くん?」



みんながザワザワと
帰りの準備をする中


隣から
優しい声が聞こえてきた。




「君が笑顔でいれば
周りも自然と笑顔になる。
だから笑って?」



皆の目があるから
口調はいつもと違ったけど


でも姫条くんの
気持ちは伝わった。


笑顔は別の誰かの笑顔を作る。
辛い時こそ笑わなきゃ……!




「うん!」



姫条くんありがとう……。