「うるせぇなー。
俺が来たくて来てるんだ。
お前には関係ねぇ」



なんだかんだ言って
姫条くんは優しい。


この土日だって
私の事を心配してか
ずっとそ傍にいてくれた。


結局自分の家に帰ってきたのは
日曜日の夜だったもんな……。



「体……大丈夫か?」

「お陰様で!!」



姫条くんがつきっきりで
看病的なものをしてくれた。


そのお蔭で私は
もう元気いっぱいだ。



「……ふっ」



優しく笑う姫条くんに
トクンッと胸が高鳴る。


私……どうしたんだろう?

姫条くんといると……。
胸がドキドキして……。


自分が
自分じゃなくなるみたい。


ちょっと怖い……。